30歳を目前に自分の将来のことを考えるようになり、鳥取に帰郷することを決意。家業であるハンコ屋を手伝うことにしました。

しかし、売上は右肩下がり。そんな時に営業の電話をかけてきた業者に依頼しホームページを制作しました。その業者さんは、東京の会社で、担当者の方が鳥取へ出張してホームページの作成内容のヒアリングに来てくれました。１時間ほど作成内容についてお話し、店内や商品の写真をデジカメで取って帰って行かれました。

それから一ヶ月ほどして、ホームページが完成したという電話連絡があり、ホームページを見たところ驚愕してしまいました。そのホームページの内容には簡単な説明しかなく、写真も酷いものばかり。とても使えるようなものではなかったのです。

しかし、はんこ屋という専門的な商品のことを担当者に説明するのも容易なことではありません。仕方なく、図書館に通いHTMLや商品撮影、画像編集などを自分で勉強し、ホームページの内容をすべて自分で作り直すことになってしまったのです。月額５万円×５年契約であったため、途中解約もできず、大変苦しい日々を過ごしました。

それ以来、外部業者に頼らず自分で情報発信することの大切さを痛感しました。鳥取県立図書館からは、図書館のビジネス活用で表彰され、テレビニュースや新聞などにも取り上げていただきました。